オーストラリアで図書館を考える。

昨日、今日と、State Libraryに行ってきました。
これが外観。

芝生がとてもきれいで、多くの人がそこでくつろいでいました。

中に入ると、右手にギャラリーが、左手に書店とライブラリーグッズのショップがあります。

ゲートを抜けて中に入ると、まず最初に目に入るのは、インフォメーションです。

日本で言うところの総合案内とレファレンスが、同じ区画にありました。
スタッフは別のようです。


この写真を撮ったのは月曜日でしたが、平日とは思えないほどたくさんの人で溢れていました。
館内は全体的にがやがやしていました。wi-fiが飛んでいるため、PCを持参している人も多く見受けられました。
もちろん、電源を使うこともできます。

テキストを見ながら何かを教えあっている人、動画を見て笑っている人、テレビ通話(skypeではないみたいだった)をしている人など、日本では考えられない情景を見ることができました。

多くの人が普通の声で、普通におしゃべりしています。ひそひそ話ではなく。
勉強している人は、図書館の本を使っている人もいれば、そうでない人もいました。



私は現在つくばに住んでいますが、つくば市立中央図書館では、学習席でのPCの使用が禁止されています。
タイプ音が気になるという人がいるからです。
学習席は、土日・長期休暇は座席番号制で、ランダムなため、友人同士で隣り合って座ることはできません。

また、筑波大学附属図書館はとても静かなため、普通の声の大きさでしゃべることがはばかられます。
もし話しながら作業や勉強をしようと思ったら、私はファミレスやスタバで作業しています。


現在、日本の大学図書館では、ラーニングコモンズがブームになっています。
そこでは、学生スタッフをチューターとして配置したり、コンピュータや可動式の机・椅子、ホワイトボード等を設置して、協働的な学びに図書館を使ってもらおうとしています。

私は、Victoria state Library は、まさしくラーニングコモンズという、協働的な学びの場であるのではないか、と思いました。
そこには可動式の机や椅子もないし、学生のチューターももちろんいません。

だけど多分、日本の図書館との大きな違いは図書館では静かにしないといけないという精神的な縛りがないことかもしれない、と思いました。そこを覆すことができたら、図書館は大きく変わることができるんじゃないか、そう考えました。